1925=2025
早いもので、2025年が終わろうとしています。今年を振り返るだけでも乙ですが、多忙のため、曜日感覚と季節感覚を失っており、何がいつの出来事だったかわからなくなりつつあるんです。週末も祝日も関係なく3年以上仕事してますとね。ということで、今年は今回は100年前の年、1925年を振り返りつつ、今年の出来事やあったことと関連付けて振り返っていきます。
この比較を通して、今年を少しでも前向きに評価ができることを、そして来年に対して少しでも明るい見方ができることを願っています。まあ、もしかしたら昔はよかったとなるだけかもですけど。では、さっそく。
1月1日 「青空」出版
梶井基次郎ら東京帝国大学在学生が創刊した雑誌。この創刊号に梶井基次郎の代表作「檸檬」が掲載されていた。 『えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧さえつけていた』名文ですね。クイズ頻出でもありますから、覚えておきましょうね。ということで、今年読んだ新刊(私の感覚で)本を紹介しましょう。
- 「成瀬は天下を取りに行く」宮島未奈(著) 新潮社
- 「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(著) 早川書房
- 「正欲」朝井リョウ(著) 新潮社
振り返ってみて、今年は過去一本を読んでないなぁと思いましたが、数えてみたらなんだかんだ25冊くらい読んでましたね。ただ、完全に仕事のために読んだりとか、人と話を合わせるために読んだりだとか、難しいこと考えたくて読んだ本もあるので、読書を楽しんだ、という感じではなかったかも。一番楽しめたのは、子供のころ読んでたシリーズの新刊だったかもしれませんね。いまや、懐かしさが本から得られる興味深さや新発見を超えてしまう、そんな年齢の必然を感じた一年でした。
1月3日 ムッソリーニ、独裁宣言
前年の総選挙によって64.9%の得票を獲得したムッソリーニ内閣与党「国民名簿」。さらに多党制維持を約束して連立政権を作り、この時はまだムッソリーニは挙国一致政権を目指していたという証言もある。事態が一転するのは12/31、ファシスト党幹部による数回目の打診を受け入れたムッソリーニはクーデターを実行。そして数日後の1/3、独裁を宣言してイタリアの暗黒の歴史が始まるのである。今年も、ロシア=ウクライナ戦争は終わらず、イスラエル=パレスチナ戦争も終わらず、スーダン内戦、シリア内戦、ミャンマー内戦も終わらず、アフガン、クルド、イエメンでの紛争も終わらず。タイ=カンボジア衝突なども始まりましたし、台湾有事なども騒がれています。来年は平和な一年になるでしょうか。そうあってほしいものです。
2月27日 ナチ党再結党
「ビュルガーブロイケラー」においてナチ党再結党大会が開催された。大会には党関係者の他、一般聴衆も加わって参加者はおよそ3000人に及んだという事件です。こういう事実は歴史的には汚点とされることかもしれませんが、事実としてその時代の人々は熱狂した事実があるわけですよね。それ自体を否定することはできませんし、どんな考えや流れにも人は容易に流されうるという歴史的事実だけが、この情報化社会を行く抜くうえで留意せねばならないことなのでしょう。
3月12日 孫文、死亡
今年亡くなった方で、記憶にある方を列挙します。デニス・ロー、スコットランドの「金髪の悪魔」。つば九郎の中の人もびっくりでした。あんなに愛されるキャラになったのは、確実に彼の身体能力とギャグセンスあってのものでしたね。みのもんたさんも亡くなりましたね。テレビで見ない日はないような人でしたが、盛者必衰を感じさせますね。ディオゴジョタ、びっくりでした。現役バリバリの選手が死ぬって、あんまり考えたことなかったですね。若者たちに、死は決して老人だけのものではないと植え付けた一件でした。オジーオズボーン、ハルクホーガン、釜本邦茂、千玄室、ラリージョーンズ、キャサリン妃、ジョルジオ・アルマーニ、橋幸夫、グリーンウェル。そう、あの「神のお告げ」で帰国した元阪神の彼ですね。村山富市、第81代内閣総理大臣でした。自社さ連立で、社民党所属にして総理に就任した稀有な政治家でした。金永南、ジェームズワトソン、片山虎之助なんてメンツも亡くなりました。私の身内は今年は無事でしたが、昨日も知り合いの訃報に遭いました。今年愛する方をなくされた皆さんに心からの哀悼の意を表します。来年も、ご無事でありますように。
4月22日 治安維持法の公布
4月28日 イギリスが金本位制に復帰
5月5日 普通選挙法公布
歴史的な出来事多いですね、この年。社会人4年目、普通に税金がきついです。今年は人生で最も貯金を減らした1年だったかも。
6月6日 米国でクライスラー社設立
大きな会社ってロマンありますよね。イーロンマスクさん、今年で歴史上最高の金持ちになったのではないでしょうか。去年までの額であれば、マリ帝国9代目の王マンサ・ムーサの資産と競っていたはずです。4000億ドル付近でね。いまや6000億ドルです。ええ、ええ。1.5倍ですよ。まあ、そういう水っぽいお金つまりあぶく銭は悪銭で、身には着かないのかもしれないけれど、とにかく、格差が広がっていることは確かです。なんというか、そうですね。3億円でいいからくれませんかね。
6月26日 黄金狂時代公開
チャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務めた喜劇映画で、喜劇王と呼ばれたチャップリンの作品の中でも特に傑作と呼ばれている作品です。今年は特に映画をたくさん見ました。映画館で3作見ましたね。「名探偵コナン 隻眼の残像」「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」「F1」。いずれもかなり面白い部類でした。他にも、アマプラでの視聴履歴によると150作品ほど見ているようです。アニメではチ。・ワンピース・ドクターストーン、コナンを見ています。無限の住人も面白かったです。龍が如く7外伝,8,8外伝のストーリーも観ました。相変わらず重厚感のあるストーリーです。このシリーズは時間とお金のある時に全部やっていきたいです。いまのところ、0と極1だけ既プレイですが、この話はまたいずれ。
7月1日 広東で国民政府成立
7月18日 アドルフ・ヒトラーが「我が闘争」公表
8月8日 クークラックスクラン第一回全国大会開催
悪名高き団体ですね。マニフェストディスティニー「明白なる使命」を掲げる北方人種至上主義団体です。近年、ヘイトスピーチが増えている、そして近づいてきている気がしますよね。大切なのは、レッテルで判断するのではなく、個人と向き合うことですね。
9月18日 帝国議会議事堂全焼
9月20日 東京六大学リーグ、始まる
正直NPBは飽きてしまったというか、一切見なかった1年でした。数年前のベテラン無双期は終わり、新スターが出始めているものの、売れ切らないというか、本当に強い人はメジャー行くし、そもそも、情報だけ追う分には打低がしんどいというのもあります。ドジャースはそれなりに追いかけました。山本が活躍できて、日本人投手のプライドとメンツが守られたこと、そして名言を製造させられても期待に応え続けた彼の姿と、それを見つめる野球星人(もちろん誰のことかはお分かりでしょう)がドラマチックでしたね。試合を生中継で見たのは5試合くらいしかなかったですけど。夢と希望をありがとう。WBCも期待しています。
10月10日 北京に故宮博物館開設
11月1日 山手線環状運転開始
11月9日 ナチス親衛隊設立
12月12日 レザーハーンがペルシア皇帝に即位
ペルシャの最後の王朝であるパフラヴィー朝の成立ですね。世界史選択の人は覚えておこう。
12月24日 戦艦ポチョムキン公開
ソビエト連邦のサイレント映画。セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の映画です。
12月27日 鈴木商店(味の素)設立
日付不詳 75番元素、レニウムの発見
今年の科学的な進展を振り返りましょう。AIの目覚ましい進歩、土星の衛星の爆増、初有人極軌道周回、鉛を金に変換成功、ヘミフソームの発見、アンノームに関する理解、核融合に関する進展。こんなとこでしょうか。来年は何を成し遂げるでしょうか、人類は。楽しみです。個人的には、NanoBananaの画像生成が完璧すぎて、これが無料で使えるなら、絵を描くのが好きなわけではなく、ただ絵を描かなければならないだけの絵描きは駆逐されるのも時間の問題とは思ってしまいますね。
…というような感じでした。この1925年、面白い年でしたね。それだけじゃありません。書き切れてはいませんが、今日振り返っただけでも、今年も波乱の多い年でした。それに、私の経験をあなた自身の経験に置き換えてみれば。2025年も意外といろいろある面白い年だったのではありませんか。皆さん、今年も読み苦しい文章でお目をお汚ししたことを謝罪します。来年もどうかごひいきに。わーりんでした。